「独白録」の目的はA級戦犯を内輪揉めさせることだったのか?
![連合国が日本の戦争責任を追及する極東国際軍事裁判(「東京裁判」)が5月3日、東京・市谷の旧陸軍省大講堂で開廷、東条英機元首相らA級戦犯被告らが出廷した(1946年5月3日)/(C)共同通信社](https://admin.nikkan-gendai.com/img/article/000/297/273/9e7bb1b1e74cc91fa17d1e2b52957eb720211111124449700_262_262.jpg)
「福沢重信」氏の書簡をもとにさらに記述を進めていくことにしよう。
「昭和天皇独白録」は実は東京裁判の法廷で、日本側の被告同士を争わせ、そして昭和天皇の責任を問わないという方向を考えていたように思う、とこの書簡は指摘する。具体的にいうならば、A級戦犯の間に天皇の好悪の感情や信…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り842文字/全文982文字)
初回登録は初月110円でお試し頂けます。