自民党の裏金問題とそれを使った選挙戦…批判されるべきは与党の「昭和の国会運営」だ
やっと完全公開で開かれた政倫審も知らぬ存ぜぬのオンパレード。塩谷氏に至っては「納税するつもりはない」と言い切り、確定申告の時期に「納税は自分で決められるのか」と国民の怒りを買った。
それでも1日に予算案を衆院に通そうとした与党に野党は反発。立憲民主党は採決時期を遅らせるために小野寺予算委員長の解任決議案を提出し、立民の山井議員は趣旨弁明に2時間54分を使った。フィリバスターという採決を遅らせるための手法だ。
一時は1日深夜に及ぶと思われた国会だったが、立民が翌日2日の国会開催で合意し、異例の土曜日の国会になった。
今度は腰砕けの立民に失望し、れいわ新選組の大石晃子議員が1人で牛歩戦術をやったが、「1分以内に投票しろ」と言われ無効になった。
与党は、こういった野党の戦略を「昭和の国会運営だ」と揶揄した。では何か。他にスマートな令和のやり方があるのだろうか。昔なら党全員で牛歩をやったり、ピケを張って委員長を閉じ込めたりしたものだ。それしか議席の少なさを克服できるものがないからだ。