岸田政権は延命か絶命か…永田町で憶測呼ぶ「6.29発足1000日シナリオ」の姑息な中身

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 戦後だけで35人の首相が誕生しているが、在任期間が1000日を超えたのは7人だけ。吉田茂(2616日)、岸信介(1241日)、池田勇人(1575日)、佐藤栄作(2798日)、中曽根康弘(1806日)、小泉純一郎(1980日)、安倍晋三(3188日)だ。延命が目的化している岸田首相が「4ケタ総理」の仲間入りを意識しているのは、想像に難くない。

「規正法改正の独自案を5月中に衆院通過させ、会期中に成立させる自民党の青写真は崩壊。小幅延長して無理やりまとめるのか否か。そのあたりは見通せません。総裁選前に総選挙を実施するチャンスをうかがう総理が、何かと理由をつけて解散に打って出る可能性も消えていません」(与党関係者)

 強行採決に踏み切り、反発した野党による不信任案を理由に安倍元首相の三回忌に解散し、ナショナリズムが高まるパリ五輪を挟んだ7.23公示、8.4投開票のシナリオ。あるいはG7イタリアサミット(6月13~15日開催)出席で「外交の岸田」をアピールし、採決を見送って解散する筋書きも想定されるという。その場合は7.9公示、7.21投開票が有力だ。

 いずれにしても念願の1000日超えは達成。スッキリしないものがあるが、“勲章”と引き換えにお引き取り願うのがベストシナリオだろう。

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