石破茂vs高市早苗「最終決戦」の行方…総裁選あす投開票“三つ巴の争い”も進次郎は脱落ムード

公開日: 更新日:

 過去最多9人が乱立した自民党総裁選は27日投開票。1回目の投票では誰も過半数を得られず、上位2人による決選投票は確実な情勢だ。事実上、次の総理を選ぶ最終対決を左右するのは結局、キングメーカー同士の恨みつらみと選挙に勝てる「顔」を求める保身のようで……。

  ◇  ◇  ◇

 現状は石破茂元幹事長(67)、高市早苗経済安保相(63)、小泉進次郎元環境相(43)の三つどもえの争い。当初は断トツだった進次郎が伸び悩み、高市が党員・党友の支持を一気に広げている。進次郎急失速の理由は発言の軽さだ。奨学金返済の負担を巡る質問に「大学に行くのが全てではない」と答えるなど、トンチンカンな進次郎構文を連発。投開票まで持たず、早々にメッキがはがれた格好だ。

立憲民主党の新代表に弁の立つ野田佳彦氏が選ばれたのもマイナス材料。野田さん相手では『論戦にもならない』とますます不安がられています」(自民党関係者)

 正確性に定評のある日本テレビの情勢調査でも、進次郎は苦しい。党員・党友が対象の調査結果を368票の地方票に換算すると、石破121票、高市110票、進次郎54票。50票強の支持を集めた国会議員票を合わせても石破と高市に及ばない。よっぽど議員票を積み増さない限り、すでに進次郎は脱落ムードだ。

 決選投票には石破と高市が残る公算は大だ。決選投票の地方票は各都道府県1票のみ。国会議員票の争いとなり、モノを言うのは「数の力」。旧態依然とした派閥単位の票の動きだ。議員票の勝負だと、石破は厳しい。読売新聞の議員動向調査で石破支持の議員は30人に届かず、派閥のボスからの嫌われ方もハンパない。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  2. 2

    江藤拓農水相が石破政権の最初の更迭大臣に?「隅々まで読んだ」はずの食糧法めぐり“逆ギレ誤答弁”連発

  3. 3

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ

  4. 4

    裏金自民が「11議席増」の仰天予想!東京都議選告示まで1カ月、飛び交う“怪情報”の思惑

  5. 5

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  1. 6

    トランプ大統領“暗殺”に動き出すのか…米FBI元長官「呼びかけ」の波紋

  2. 7

    候補者調整が終わり、参院選大勝が見えた国民民主党だが…玉木代表が抱えた“爆弾”の正体

  3. 8

    自民にまた「政治とカネ」問題!太田房江氏に選挙買収疑惑、参院選公認めぐり大阪でグチャグチャ泥仕合

  4. 9

    江藤拓前農相は米高騰の“黒幕”には使い勝手がよかった

  5. 10

    だから高市早苗は嫌われる…石破自民に「減税しないのはアホ」と皮肉批判で“後ろから撃つ女”の本領発揮

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ