「虚像の天才・立花孝志」の創造主 ホリエモンとの“本当の関係”
悪事を繰り返す「NHKから国民を守る党」(N国党)の党首・立花孝志を天才のように崇める支持層が生まれたのは、ホリエモンこと堀江貴文の影響によるところが大きい。立花は熱烈なホリエモン支持者で、2人は互いに利用し合ってきた。
■徹底的な貢ぎ姿勢
例えば、立花は「ホリエモン新党」なる政治団体を立ち上げ、堀江を講師として招く「堀江政経塾」を開催。ここに集まってきた塾生たちを出馬させたこともある。
2022年の参院選をめぐっては、擁立したガーシーこと東谷義和を口説く際に3億円の成功報酬を約束。当選した場合には、堀江の運転手をしていた斉藤健一郎に議席を譲るよう交渉した。堀江が経営する肉料理店で政治資金を数十万円使うなどの貢献もしている。
こうした徹底的な貢ぎ姿勢を気に入ったのか、堀江は配信などで立花をたびたび絶賛。「あの堀江さんが天才だと太鼓判を押している」というのが立花のウリだった。
しかし、堀江が立花を本当に評価しているかは微妙だ。というのも、立花は資金難に陥るたびに借金を繰り返しているが、堀江はビタ一文貸したことがない。多くの支持者らが大金を焦げ付かせる中、立花の才能を買っているはずの堀江は無傷なのである。