自民党で本格的な「石破降ろし」が始まった…アンチ議員が続々と“司令塔”麻生元首相のもとへ
■旧安倍派幹部の西村康稔は“決意表明”
軌を一にしてこの前日、当の西村は、はやる気持ちを抑えきれず、石破降ろしの司令塔とも目される元首相の麻生太郎を訪ね、「安倍晋三元総理のご遺志を胸に、これまでの経験を生かし、襟を正して日本の国益、国民のために全力を尽くしたい」と、ポスト石破への意欲をあらわにしていた。
「麻生さんは石破の商品券問題が浮上してから、番記者たちを追い払い、議員会館の自室に反石破系議員を頻繁に呼び込んで接触を重ねています。参院選を前に倒閣に走る気満々ですよ」とは、全国紙記者。
もっとも、麻生も含め、彼らは先の衆院選で自民党を苦境に追い込んだ“咎人”だ。しかも、麻生は首相時代、旧民主党に政権を明け渡した“重罪”を犯している。
麻生政権下、石破が閣内にいながらにして麻生降ろしを画策したのは周知の事実。両者はそれ以来の犬猿の仲だが、ところ変わって今度は麻生が石破政権の足を引っ張る歪な自民党内政局である。
2025年度予算は紆余曲折を経て年度内成立したが、石破は憲政史上初の衆参両院での予算案修正に追い込まれて大恥をかいた。
実はその裏に麻生の存在があることは意外に知られていない。次回、説明したい。
(特命記者X)