横浜高・小倉コーチが教える「打率4割を打つコツ」

公開日: 更新日:

 例えばフリー打撃や練習試合でもこれを強く意識する。待っていた球種が来ればいいが、直球待ちで変化球が来たり、2ストライクに追い込まれた時は「足首」と「親指」を常に意識して練習していれば、打撃は良くなるはず。しかし、何度言っても横高の選手たちは意識してくれない。

<「線」をイメージ>

 難しいのは「内角」。外角とは逆に右足首をポーンと回してやる。内角にヤマを張るなら、足の構え方を工夫する方法もある。右足のかかとを3、4センチほど捕手寄りにずらしてみるのだ。つまり、内股のような感じで待つとインコースに対応しやすくなる。ただ、厳しいコースの140キロ台の速球をさばくのは高校生には容易ではない。外角の甘い球を確実に打てるように練習した方が、打率は上がる。

 高めの打ち方の基本も記しておく。高めだからとグリップまで上げて打ちにいくことが多い。これでは力が伝わらない。グリップはヘソの少し上の位置で、バットのヘッドを立てて打つ。低めはグリップも下げる。なるべくバットの勾配をつけないことだ。

 打ち方ではないが、変化球を打つ時に軌道を「1本の線」をイメージして打席に入ると効果がある。今夏、桐光学園の松井裕樹君(3年=楽天1位)を倒すため、あの大きくて鋭いスライダーを映像で見て、各自が軌道を1本の線にイメージするよう徹底した。軽視しがちだが、「イメージ戦略」はかなり重要だ。

【連載】続・鬼の遺言

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”