腹立たしい そして、虚しい
■犠飛の打ち方
3年間の高校野球は時間との闘いでもある。1年夏からレギュラーを任せている高浜祐仁(2年)、浅間大基(2年)、川口凌(2年)の3選手は、ここまで150試合以上、他のレギュラーも130試合以上の経験を積んでいる。これほど経験豊富なチームは横高の歴史でも、他校を見渡してもあまりない。にもかかわらず、臨機応変に状況判断ができるようにならない。
今の2年生は入学してから20カ月が経過。今できないものは残り7カ月でできるようになるのか。答えはNOだ。例えば打席での意識。無死か1死三塁で、打者は最低でも犠飛を打つことを考えるだろう。
(1)低めはストライクゾーンをボール1つ分上げて、ボールの下にバットを入れる感覚で振る。
(2)高めはボール1つ分下げて、アッパースイングにならないよう、思っている以上に上から叩く。
これが犠飛の打ち方。フリー打撃の時や練習試合でも口を酸っぱくして言い続けている。これが実戦でできない。というより、意識すらしていないように私には映る。