マー君は必読! 元大リーガー吉井理人の「英語アレルギー克服法」
しかし、一歩でもグラウンドを出ると、事情は変わってくる。
「ロッカールームでは英語を話せない選手が集まる傾向がある。スペイン語圏の選手、中でもメキシコ出身の選手は温かいし、仲間意識を持ってくれます。東洋系選手の中には最初から選手の輪に入らず、いつもロッカールームで寝ている選手もいましたからね。けれども、遠征先での食事も含めて、同僚とは積極的に付き合っていった方がいい。僕も最初は英語を話すのが恥ずかしいというか躊躇(ちゅうちょ)しましたけど、5月くらいからはヘタクソでもいいやと開き直って、自分から話し掛けるようにした。だから疎外感はなかったし、実績ある選手とコミュニケーションを取ったおかげで、彼らの考え方やさまざまなヒントを学ぶこともできましたから」(吉井氏)
いつまでも英語から逃げ回るわけにはいかない。田中も積極的に輪の中に入っていった方がいい。