若手にも波及 マエケンのメジャー挑戦の“相乗効果”
今オフにもポスティングシステムでの米大リーグ挑戦が濃厚な広島のエース前田健太(25)の周辺が、今年は騒がしくなりそうだ。
昨年、楽天の田中(ヤンキース)が登板する試合はバックネット裏にメジャーのスカウトが大挙した。今年は広島のマツダスタジアムにその現象が起きる。マエケンを高く評価し、相思相愛ともいわれる名門ドジャースはもちろんのこと、各球団がスカウト派遣の準備を進めているが、見られてハッスルするのは、何も本人だけではない。
■菊地は緊張と無縁
今や身近な世界になったメジャーリーグ。マエケンより若い世代のほとんどは志向があると言っても過言ではない。例えば昨季、驚異的な身体能力を武器に二塁手でゴールデングラブ賞を獲得した菊池涼介(24)は緊張とは無縁で、「観客も含めて人目は多いほどいい」と豪語する。もしメジャーのスカウトがズラリといれば、自分は関係なくても張り切ってしまう性格だ。
先発ローテの野村祐輔(24)や新人の大瀬良大地(22)にしても、「いずれはメジャーへ」と胸に秘めている世代。広島はポスティングでのメジャー移籍を認める柔軟性のある球団でもある。マエケン目当てのスカウトにアピールするべく、「ヤングカープ」が成績を残す“相乗効果”で上位浮上を狙う。