ドルト完封も…レアルGKカシージャスはスペイン代表の足かせ
スペインのレアル・マドリードがリベンジを果たした。欧州CL準々決勝第1レグ(日本時間3日午前3時45分キックオフ)。昨季CL準決勝で顔をあわせ、2試合合計3─4で苦杯をなめさせられたドイツのドルトムントを3─0で退け、準決勝進出を大きく手繰り寄せた。
開始3分、いきなりFWベイルが先制弾。2―0で迎えた57分、千両役者FWのクリスティアーノ・ロナウドが、MFモドリッチからパスを受けると自身の右足からノーステップで左足にパスする「ダブルタッチ」の妙技を見せながらシュート。
守っては主将GKカシージャスを中心とする堅守で、ドルトムント攻撃陣を無力化。余裕で準決勝進出当確だ。
■チームでは控えなのに代表では守護神
ところが、完封勝利の立役者のひとり、GKカシージャスというのは、実は「非常に微妙な立ち位置にいる選手」(サッカーライター)というである。というのも、12年12月にケガで戦線離脱、レアルの正GKから外れて以来、国内リーグ戦は「ベンチ要員」、CLと国内カップ戦は「正GK」という、いびつな状態なのだ。