ミランがCL敗退…“汚名返上”チャンス遠ざかる本田の試練
セリエAで10位に低迷するミランにとって「妥当な結果」と言うしかない。アトレチコ・マドリード(スペイン)との欧州CL決勝トーナメント1回戦第2レグを1―4で落とし、2試合合計1―5の大差をもって敗退が決まったのである。
ミランは1トップにFWバロテッリ。2列目右からMFポーリ、新戦力MFターラブト、MFカカが並んだ。前所属CSKAモスクワで今季CLグループリーグに出場したMF本田圭佑は、規定によって出場できない。
リーガ・エスパニョーラでレアル、バルサと三つ巴の優勝争いを展開中のAマドリードは、序盤から強烈プレッシングでミランを圧倒。開始3分に先制すると1―1で迎えた40分に突き放し、後半も26、40分と加点してミランの息の根を止めた。
この欧州CL敗退で一番ショックを受けているのが、背番号10を背負いながら評価急落中の本田だろう。在欧サッカージャーナリストが「CL敗退が本田の首を絞めることになる」とさらに続ける。
「もしミランがCLで勝ち上がっていれば、今後のリーグ戦ではローテーションで主力が温存される試合が増えます。必然的に本田に出番が回ってくるし、彼が希望するトップ下で起用される可能性も高まるはずでした。ところがチームはCLであえなく敗退。これではMF陣の中での本田の序列は下がったまま。リーグ戦で“汚名返上”するチャンスもどんどん減ってしまうのです」
香川といい本田といい、日本代表のエース2人がここにきて出場機会を失うようでは、日本代表のW杯も心配だ。