中日・浜田は連勝も…チームはいまだ人気戻らず観客減
「久々に出てきた有望選手ですよ」
名古屋の放送関係者の期待が大きいのが、15日のDeNA戦で先発した中日の2年目左腕・浜田達郎(19)である。プロ初先発となった7日の阪神戦で、プロ初勝利を完封で挙げ、高校時代に「BIG3」と呼ばれた同期生の大谷、藤浪に先んずる大仕事をやってのけた竜の新星。この日も、DeNA打線に力勝負を挑んで6回2失点で2勝目を挙げた。
「地元の愛知出身(愛工大名電)で、甲子園を沸かせた。大谷、藤浪の人気、知名度にはまだまだ及ばないが、近年の中日はベテラン選手の壁もあり、なかなかイキのいい若手が出てこなかった。浜田には着々と力をつけてもらって、『地元のヒーロー』として大化けしてくれたら……」
とは、冒頭の関係者。口を揃えるように西山球団代表も、「勝ちながら若手を育てるという難題に取り組む中で、浜田のような若い選手が出てきてくれるに越したことはない。ファンにもいい話題を与えてくれると思う」と言うのは、浜田への期待はもちろん、それだけ中日の人気低迷が深刻だからだろう。