舛添「猪瀬が嫌いだから」と正直に言えやい
東京五輪会場計画見直しの本音
■サメの脳みそは相手にする必要なし
舛添都知事が都の五輪計画を見直すと都議会で宣言して以来、各メディアがよって立つ立場によっていろんな伝え方をしているのが興味深い。
オリンピック大規模施設建設で日本経済が活性化し、国民を祭りの気分に引きずり込んで、割に合わぬ被災地の復興を覆い隠せると踏んだ大手企業の手先、与党自民党を公然と持ち上げる立場のテレビ局なんぞ、市民の発言として「え~なにそれ~? 見直しってちょっと寂しくなるね~」だの、「地元に競技施設が出来ないんじゃ、わざわざ出かけないわよね~」だの、手前みそのコメントまで放映して、今さら見直しはおかしいのではないか? とアドバルーンをあげる。
前都知事の聞くも無残な英語の招致演説で「4500億円もの潤沢な資金が東京にはある!」と豪語しておっぴろげた大風呂敷をこの国の実態と異なるから見直すべきではないか? という立場の民放テレビ局は、葛西臨海公園の自然破壊を懸念する「日本野鳥の会」の意見や、「新国立競技場の建設計画は景観破壊であって住民の意見を何も聞かずに進められている」という地元意見を取り上げたり、好意的、もしくは「そら見たことか」とアドバルーンをあげる。法人局は例によって他人事。