コピペ総理大臣・安倍晋三に告ぐ「原爆忌の挨拶文は自分の言葉で喋れ!」
野球選手の挨拶がやけに立派だと思った初めは、語り草となった長嶋茂雄の引退試合ではない。
「巨人軍は永久に不滅です!」と言い放ったときは若気の至りで感動しなくもなかったが、その後大人になってこちらの性格がひねくれて、野球チームのくせに巨人「軍」を標榜することが嫌いになって以来、勝ちさえすりゃなんでもありの「巨人軍なんざ永久に不潔です!」ともじって喝采するようになった。
本当に野球選手の挨拶で感動したのは、2011年に球場でマイクの前に立った楽天の嶋捕手の言葉だったか?
「見せましょう、東北の底力を! 見せましょう、東北の誇りを!」
野球選手はマイクの前ではなく、選手としてプレーするのが本分。緊張しないほうがおかしいところ、自分の気持ちをマイクに乗せることの難しさを感じつつも訥々と懸命に話した、あの姿勢は感動した。
夏の甲子園、今年の開会式は台風直下に重なった。生まれる前の出来事で直接見たわけではないが、70年前に神宮競技場で全国から動員されて戦地へ送られる学生たちが土砂降りの中を軍靴で泥をはねながら行進した壮行会となんら違わぬ、胸を張って手を振って足を上げる「オイッチニイ!」はどうも好きになれぬ。高野連も「軍」も一糸乱れぬ行進が好きなのだろう。「軍」アレルギーは続いている。