著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

楽しい軟式野球を「拷問」にした大会主催者に告ぐ!

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 軟式野球しかやった経験がないから分かることもある。軟式野球は草野球の華である。わたくしなんぞ最近までいい年こいて、河川敷の公営グラウンドを使わせてもらうため、クジを引く当番までやったもんだ。

 揃いのユニホームを作り、今はやりの太ももぴっちり、上半身の肉の付き方が丸分かりの伸縮自在生地だと、下腹の出具合が小恥ずかしい限りであるので、わざわざダブダブの前時代的球児ユニホームを揃えて、勇躍早朝から河川敷グラウンドに、眠い目をこすりつつ出向いたもんだ。

 バットは自転車のフレームに器用に挟み込み、これがまたこぐときに股間から立ち上がる己が逸物を自慢するごときガニ股こぎで、エッサコラサと河川敷の坂を上るのである。

 朝一向に逸物が立ち上がらぬ年となるにつけ、自転車も坂の中途で押すぶざまとは成り果てたが、名遊撃手と自称して、まぐれにも三遊間の打球をバックハンドで捕球でもしようもんなら、高木守道ばりのジャンピングスローを試みるも、送球は5メートルにも達せず、敵味方のベンチからは失笑交じりの罵声が飛ぶ。

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