ロッテ涌井7勝目 お立ち台で安堵も…白星はまたしても敵地
「勝ててホッとしています。今日は全体的に良かった。ようやく、やってきたことが実を結んできたかなと」
15日のソフトバンク戦後のお立ち台でこう語ったのが、ロッテの涌井秀章(28)だ。この日はキレのある直球、変化球を低めに集め、七回途中5安打1失点。自身7勝目(11敗)を挙げ、復活を予感させる内容ではあった。
とはいえ、喜んでばかりもいられない。
涌井の今季白星はこの日を含め全て敵地で挙げたもの。本拠地(QVCマリン)では11度の先発で0勝5敗、防御率4.60でいまだに1勝もしていない。抑えが中心だった西武時代の昨年こそQVCマリンでは5試合1勝1敗1S、防御率2.02も、一昨年は4試合で0勝1敗1S、防御率9.82と散々。いくら敵地で勝ち星を増やしても、本拠地での成績が芳しくなければロッテのエースとして活躍するのは厳しい。
「本人は口では『QVCマリンは嫌いじゃない』と言っていますが、実は毎試合のように強風が吹き荒れるマリンのマウンドは、西武入団当初から『風によって制球が狂うから合わない』と周囲に漏らしていました。ロッテに入団する際も、マリンでの登板が増えることを危惧していたようです」(チーム関係者)
涌井は入る球団を間違えたのかもしれない。