「楽をしすぎ」 野口みずきの師匠が日本マラソンの弱点指摘

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 日本のマラソンの低迷が叫ばれて久しい。

 12年のロンドン五輪では男子は中本健太郎が日本勢では2大会ぶりの入賞を果たしたとはいえ、女子は木崎良子の16位が最高。男女ともメダルなしに終わった。28日のベルリン・マラソンでは男子のデニス・キメット(ケニア)が2時間2分57秒の世界新記録をマーク。日本と世界の差は広がるばかりだ。「今の指導者、選手は楽をしすぎている」と苦言を呈するのは、04年アテネ五輪金メダルの野口みずきを育てた元シスメックス・コーチの藤田信之氏(73)だ。アジア大会(女子10月2日、男子3日=いずれも9時号砲)を前に、日本マラソンの再建策を聞いた。

――日本のマラソンの現状についてどう思いますか。

「現状は男女とも一時期よりも大きくレベルダウンしています。例えば男子の日本歴代50傑の上位は2時間7分台までの選手12人のうち、直近では(ロンドン五輪代表の)藤原新君ぐらい。今は大会参加にあたり『サブ10』を目標と、2時間10分切ればいいと言っている選手が多いのが現状。過去五輪や世界選手権での優勝者は少なくとも2時間8分以内の選手。五輪や世界選手権は記録の争いではないとはいえ、個人のベストタイムは実力であり、必要かつ重要な要件だと思う」

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