ドライバーもハンドファーストなインパクトで叩いている
先週のVISA太平洋マスターズは米国のD・オーが最終日も着実にスコアを伸ばし、通算12アンダーでツアー初優勝を果たした。メジャー2勝、招待選手のB・ワトソンは最終日もスコアを伸ばせず24位タイに終わったが、ギャラリーの度肝を抜いたのが彼のドライバーの飛距離。
ど派手なピンクドライバーを振り抜くと、はるかかなたの大空にボールが消えていく。最終日、最終18番パー5ではティーショットが340ヤードを超え、セカンドはショートアイアンを手にしていた。
ワトソンのスイングはかなり個性的で、持ち球もスライス。お世辞にもアマチュアのお手本にはならないが、ダウンスイングの形、インパクトの迎え方は大いに見習うべきポイントがある。
ダウンスイングでは手首のコックが保たれタメをキープしている。筋力、体力が落ちてきても、これを真似することは十分可能である。
もうひとつは、ややハンドファーストな状態でインパクトを迎えていること。
ワトソンに限らず、今どきのツアープロはアイアンだけでなく、ドライバーを手にした時でも、ハンドファーストな状態、手首のコックをほどききらない状態でインパクトを迎えている。左腕とクラブが一直線、右手首はやや甲側に折れ曲がった状態でボールをヒットしているのだ。