著者のコラム一覧
森高夕次漫画家・漫画原作者

1963年、長野県生まれ。コージィ城倉のペンネームで89年「男と女のおかしなストーリー」でデビュー。原作を務める「グラゼニ」(「モーニング」連載中)は「お金」をテーマにした異色の野球漫画としてベストセラーに。

プロ野球はユニホームを脱いだら実は超学歴社会

公開日: 更新日:

 コーチやスカウトといった専門職、技術職には高卒の元選手も少なくないが、いわゆる「フロント」はその傾向がハッキリしているように思う。プロ野球のセカンドキャリアには、特に名門といわれる東京六大学、東都大学出身というブランド力が大きくモノをいう印象だ。なぜなのか。

 高校、大学、社会人野球出身者が集まるプロ野球でも、大卒選手が最も密度が濃い。全国から広くプロの門を叩く高校生と違って、プロの選手を輩出する大学の数は圧倒的に少ない。

 編集部に調べてもらったデータによれば、これまでプロ野球に最も多くの選手を送った高校はPL学園で76人だが、大学のそれは法政大で141人。限られた大学から多くのプロ野球選手が生まれるわけだから、そこには当然、強い縦のつながりが生まれる。それが、「六大学野球」という横のつながりに広がり、さらには「同じ神宮球場で戦った」という仲間意識で東都にもそれが広がる。このパイプが球団に重宝され、引退後のセカンドキャリアにつながるのだろう。

 プロ野球は腕一本でのし上がる超実力社会だが、ユニホームを脱げばそこは超学歴社会という側面もある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」