浮上する阪神西岡“中堅コンバート” 「課題は送球」と元外野手
「中堅は外野の中でも投手の球筋、打者のインパクトの瞬間が見えやすいので、反応はしやすい。ポジションの前後の打球判断も西岡の場合は練習すれば対応できると思う。問題はスローイングです。彼は三塁守備でも一塁へ横手気味に投げるため、長い距離を投げられない。内野ではこれで大丈夫としても、特に中堅は右中間、左中間に抜けた打球をカットマンまで正確に返したり、ゴロや飛球を三塁や本塁にダイレクトで投げるなど、遠投力が求められる。肩回りの関節の可動域を広げたり、キャッチボールのときから意識するなどして、今よりも上から投げられるようにフォームを改造する必要があると思う。たとえば中日では、荒木や森野が外野に挑戦したが、スローイングが改善できず失敗した例もある」
また藤波氏は、「福留のように、肩も足も元気な若い時期のコンバートならまだしも、来年31歳を迎える西岡には酷かもしれない。大和という好守の中堅がいるのだから、これを継続するのがいいのでは」とも言う。
中堅挑戦が厳しいのは実は西岡本人が一番分かっているのかもしれない。