巨人と5年50億円契約 「アンダーアーマー」の“太っ腹戦略”
“球界の黒船”と“盟主”が手を組んだ。
来季からユニホームを担当する米アンダーアーマー社の日本での販売権を持つドーム社と、19年まで5年総額50億円の大型契約を結んだ巨人。今季まで9年間、契約していたアディダス社も1年10億円といわれ、「アンダーアーマーが新たに契約するんだから、アディダスより高い額なのでは?」とささやかれるほど、最近の同社は破竹の勢いを誇っている。
巨人では阿部、沢村、他球団ではオリックスの金子、糸井、ソフトバンクの松田、柳田ら、一流どころ計13人が同社と契約。それだけに飽き足らず、担当者は「宣伝効果でいえば、侍ジャパンの主力級全員と関係を結ぶのが理想。露出度を考えると、巨人の選手にももっと使って欲しい」と球界のシェア拡大を狙っている。国内某メーカー担当者がこう嘆く。
「巨人のエース格の菅野がターゲットの一人みたい。菅野はミズノと契約しているが、練習用ウエアなどを“試供品”という形で支給されている。アンダーアーマーは契約していなくても、これという選手には大量に商品を用意する。グラブなどの用具にこだわりがある選手が多い野手に比べ、投手の方がデザイン性などを重視して契約メーカーをあっさり変更することが多い。阿部を皮切りに沢村もミズノから変更しています」