中日・川上憲伸が若手選手に注文 「野生っぽさ薄れている」
「自分がプロに入った頃は、試合が終われば朝まで酒を飲んで、翌日に球場に来てもまだ酒の臭いがするようなタフな先輩もいました(笑い)。僕自身、あの頃は野球選手はそういうものなんだと思っていたりもしましたね、今は違いますけど。それがだんだん体に気を使うようになって、酒を控えたりするようになった。そういう意味では選手の気質が変わる時代の狭間に、プロ入りしたのかなと思います」
こう語る中日・川上憲伸(39)は、徳島商業から明大を経て97年のドラフト逆指名で中日に入団。メジャーでのプレーを経て、今年でプロ18年目を迎える。プロ野球選手は豪放磊落でつわものが揃っていた時代から、いわゆるアスリート気質に変化した。プロはもちろん、アマでも練習設備、練習方法は進歩している。
「高校生を見ていても、十分すぎるくらいの技術を持ってプロに入ってくる。言葉遣いもきちっとして、人間的にもしっかりしているなと思う。自分なんて高校のときは敬語すらあやしいレベルでしたから(苦笑)。フォームを作り上げるにも、プロでいろんなことを学びながら、4~5年はかかりましたからね」