生え抜きで唯一FA移籍 駒田徳広氏が語る長嶋監督との軋轢と別れ

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 モヤモヤした気持ちでいる時、駒田が相談した人がいる。藤田前監督だった。

「藤田さんから、巨人を出る決意と根性があるのか、と聞かれました。『あります』と答えた時、気持ちが固まり、巨人から心が離れましたね」(駒田氏)

 FA宣言の前にも後にも、巨人側から慰留の働きかけはなかったそうだ。

 駒田との対応とは対照的に、同じくFA宣言した槙原(寛己=現評論家)には長嶋監督が17本のバラを持って自宅を訪問、慰留した。

「うらやましいとは思わなかった。同じことを監督にされたら、逆に困ったと思います。気持ちは固まっていたから、監督に慰留されてもお断りするしかない。そうなっては監督の顔にドロを塗ることにもなりかねないですから」(駒田氏)

 FA宣言した駒田には、横浜(現DeNA)、阪神、ダイエー(現ソフトバンク)、ロッテ西武から話があった。結局、近藤昭仁前巨人ヘッドコーチが93年から監督に就任していた横浜に入団する。年俸などの条件は横浜が一番悪かったそうだが、そもそもカネが目的の移籍ではなかった。

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