J・スピース流パットの極意 アドレスしたらすぐに打つ
そして、スピースのパッティングにはもうひとつ特徴がある。打つのが非常に早い。構えたらすぐにテークバックが始まるのだ。テレビを見ながらストップウオッチで計測してみたら、アドレス後、0.5秒ぐらいでパターが動く。マスターズ出場選手の中でもとびきり打つのが早い。他の選手も調べてみたら、マキロイやウッズ、ミケルソンらは1秒前後。5位に入った松山英樹の場合は、テークバックの始動まで4秒前後費やしている。
大事なパットは時間をかけて「慎重に打った方がいい」というアドバイスもあるが、時間をかけるほどに筋肉が緊張し、手がスムーズに動きづらくなる。意外と思うかも知れないが、スピースのように、「構えたらサクッと打つ」という方が手がスムーズに動かせるし、時間をかけない方がプレッシャーもかかりづらくなるのだ。
ここ一番のショートパットは誰しも緊張する。大事に打ちたくなる気持ちは分かるが、モノは試し。ショートパットを苦手にしているならば、スピースのように、積極的な早打ちを試してみてはどうだろう。