防御率リーグ5位の阪神 補強候補にあがる「先発投手」の名前
「補強も一つの手だと思う。チームにとって起爆剤にもなる」
阪神OBがこう言う。
29日のヤクルト戦に勝利したものの、チームは借金2で5位と波に乗り切れない。チーム打率がリーグ最下位の.234と低調な上、投手陣もパッとしない。先発で目立った結果を残しているのは能見(2勝2敗、防御率2.08)くらいだ。この日は岩田が力投して今季初勝利を挙げたが、メッセ、藤浪が不調。チーム107失点、防御率3.78はリーグ5位だ。前出のOBが続ける。
「今季は投手力が必要不可欠。『ストライクゾーンが広くなった、ボールが飛ばない』といわれ、投手有利の傾向がある。セ・パ上位チームは、打撃がいいDeNAを除いてすべて防御率が3点以内。長いシーズンを考えても、ここはトレードで先発投手の補強に動くべきです」
球界では交流戦を1カ月後に控え、水面下でトレードに向けた動きが活発化している。あるパ球団の編成担当がこう言う。
「阪神が例えば先発投手が欲しいとすれば、日本ハムなんていいんじゃないの? ベテランの木佐貫は二軍の成績こそサッパリ(0勝2敗、防御率7.00)だけど、実績もあるし一軍なら違った結果を残すはず。ハムが出すかは別にして、二軍で打たれ続けている斎藤佑(1勝1敗、防御率6.57)も、高校時代に大活躍した甲子園ならもうちょっとできるかもしれない。ちなみにハムは昨オフ、大引、小谷野が移籍し、金子が引退。内野手が手薄だけに条件次第で話に乗るとみている」