世界卓球銅決めた吉村・石川組は北朝鮮に丸裸にされている
とりあえずメダルは手にしたものの、やはり頂点は厳しいか。
世界卓球(中国・蘇州)の混合ダブルス準々決勝で吉村真晴、石川佳純組が北朝鮮組に4-2で勝利。今大会は3位決定戦がないため銅メダル以上が確定した。日本勢の同種目のメダルは11年銅の岸川聖也、福原愛組以来となる2大会ぶりだ。
石川は「初のメダルなので本当にうれしい。次は(前回大会の)チャンピオンチームなので思い切ってぶつかっていきたい」と語れば、ぺアを組む吉村は「メダルを狙っていたが、実際に取ってみると、ここまできたかという気持ち。戦術の転換がうまくでき、やらないといけないプレーができた」と言った。
日本組の準決勝の相手は、前回大会金メダルの北朝鮮ペア(キム・ヒョクボン、キム・ジョン)。相手は日本選手を徹底研究しているが、日本には相手選手の情報が少ないのが難点だ。
「前回大会のキムペアは決勝で韓国組を破り、77年バーミンガム大会(女子単と女子複)以来の金メダルに母国は沸いた。あの優勝で2人は大いに自信をつけた。何より北朝鮮の選手は中国選手以上にメンタルが強い。前回大会も準決勝で香港に大逆転しているように、いくらリードされていても勝負を諦めない。日本は吉村が精神面に課題を残す。当然ながら日本ペアにとっては、厳しい戦いになるでしょう」(関係者)
今年の大会は卓球王国が舞台だが、手ごわいのは中国だけではない。