NFL看板QBには厳罰 日本プロ野球からはなぜ“不正”消えない

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 NFLに限らず、米国のプロスポーツはあらゆる不正に対して厳しい処罰を下している。例えばMLBは禁止薬物の使用を重ねていたメジャー屈指の高給取りであるヤンキースのA・ロドリゲスに昨季1年間の出場停止処分を科した。

 タンパリング(不正交渉)も許さない。昨年10月にレイズの指揮官を辞任した直後、カブス監督に就任したジョー・マドンはタンパリングを疑われ、コミッショナー主導の調査が行われた。

 1997年に伊良部がヤンキース入りしたときもタンパリング疑惑が浮上。コミッショナーは警察やCIAのOBらの専門家を日本まで派遣して徹底的に調べ上げた。

 メジャーリーグでタンパリングがバレたら球団社長どころか、オーナーのクビが飛ぶといわれるほど。インチキは絶えないが、そのインチキに対して限りなく厳しいのが米国のプロスポーツ界なのだ。

「4大プロスポーツ、特にMLBとNFLはナショナルパスタイム(国民的娯楽)として根付いており、各コミッショナーともルール違反には徹底してシビアな姿勢を貫いてきた。不正や違反を放置すればスポーツの尊厳をおとしめるだけでなく、競技に対するファンの興味、関心が低下するのを恐れているからです。最近、特に禁止薬物使用に関して厳しいのは選手の健康を考慮してることもありますが、ドーピングによる競技のイメージ悪化を避ける狙いもあるからです。各競技ともコミッショナーの権限が強いため、米国では不正に対して徹底した調査が行えるのです」(スポーツライター・友成那智氏)

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