松坂猛アピールも…SB工藤監督が早期昇格に消極的な理由
ソフトバンクは先発投手陣が飽和状態にある。一軍の中田、摂津、スタンリッジ、大隣、武田、寺原以外、二軍には好調の千賀(3勝、防御率0.00)、山田(3勝1敗、同1.66)、岩崎(2勝1敗、同1.38)、帆足(2勝1敗、同2.31)などがくすぶっている。
故障上がりの松坂が先に一軍に上がれば「なぜ結果を残していない松坂さんが先にチャンスをもらえるのか」と不満を漏らすのは必至。チームに不協和音が生じかねない。ある球団OBが言う。
「いくら日米で実績があるとはいえ、他の投手陣はキャンプ中から松坂への厚遇をよく思っていない。工藤監督もそれがわかっているから松坂の昇格に慎重なのです。監督は一軍の休日には積極的に二軍の試合に顔を出している。あれもファームでくすぶる先発投手陣への配慮ではないか」
他チームがうらやむほどの戦力を持つ指揮官にも悩みはある。