元南海投手の佐藤道郎さん “息子”カブス和田への熱い思い
「毅君はメジャー入りして2年半ほど故障者リスト入りばかりし、今年も開幕に間に合わなかった。前向きで絶対、弱音を吐かない性格だけど、正直、しんどかったと思いますよ。でも、オフに一緒に寿司を食べた時、“日本にいた頃よりも球が速くなりました”と言ってた。“毅君はスピードじゃない。球のキレが生命線だよ”と釘を刺したら、手応えを感じてる様子でうなずいてました」
和田は昨シーズン、13試合に登板し、4勝4敗、防御率3・25だった。
「ボクから見れば、6勝以上の価値があったと思いますね。カブスは所属するナ・リーグ中地区で最下位だったことでもわかるように、明らかにチーム力が劣るし、せっかく勝ち投手の権利を得ても、中継ぎが打たれて逆転されるパターンが目立ちましたから」
そういえば5月20日、今季初先発だったパドレス戦、和田は四回まで毎回の9奪三振と力投しながら、五回2死、勝利投手まであと1死で交代させられた。
「毅君は大リーグの厳しさを身をもって体験してる。その程度のことじゃ動じませんよ。“最後までここにいて、結果を残したい”という毅君の言葉を信じ、義理のオヤジは応援するだけ。ただ、付け加えれば、女房は毅君に日本に帰ってきて欲しいようです、ハハハ」