伊調馨は相手が2人…レスリング世界選手権選考会開幕

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「代表入りはもちろん、連覇は間違いなさそうだ」

 世界選手権(9月、米・ラスベガス)の選考会を兼ねたレスリング明治乳業杯の開幕(19日)を前に、関係者からこんな声が聞こえてきた。ロンドン五輪金メダリストの伊調馨(31)に関してだ。

 今季の伊調は右ひざを痛めながらも5月のアジア選手権(カタール)を制し、依然として実力は抜けている。今大会も余裕で世界選手権の代表権を勝ち取りそうだ。

 何しろ伊調の58キロ級にエントリーしたのは本人も含めてわずか3人。相手が伊調では勝ち目がないため、55キロ級と60キロ級に階級変更する選手が続出したという。この階級のみ、総当たりのリーグ戦で行われるものの、大学生2人が相手だけに伊調の圧勝に終わりそうだ。

 53キロ級の吉田沙保里とともに2人の強さは恐れられており、戦う前から勝負が決まっているようなもの。国際大会の組み合わせ抽選で伊調と同じ山に入った選手はがっくりと肩を落とし、中には土壇場で故障を理由に棄権する者も少なくないという。

 13連覇がかかる吉田とともに、伊調の10連覇は揺るぎない。

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