巨人撃破のベイ 初登板石田をスパッと諦めたベンチの好判断

公開日: 更新日:

「凄い集中力。ビッグイニングをつくって、久しぶりに気持ちいいゲームだった」

 DeNAの中畑監督は開口一番こう言った。

 14日の巨人戦。プロ初登板初先発となったドラフト2位ルーキー・石田健大(22=法大)は、ストレートこそ最速145キロと走っていたが、変化球にキレを欠き、三回までに3失点。四回を3者凡退に抑えて、立ち直る気配を見せた直後、中畑監督が動いた。嶺井の適時三塁打で2点を返し、なお2死三塁の好機で石田をスパッと諦め、代打に柳田を送った。

 その柳田が同点打を放つと、五回には自慢の打線が大爆発。筒香の勝ち越し2ランを皮切りに05年以来、10年ぶりの1イニング3本塁打を放つなど、打者12人の猛攻で一挙7得点を挙げ、巨人を叩き潰した。

 チームは06年以来9年ぶりの巨人戦5連勝。首位に0.5差に迫った。対戦成績も7勝5敗。熾烈な首位争いが続く中、前年覇者に対して優位な立場に立った。

 指揮官は石田を四回で交代させたことについて、「初回は良かったけど、ちょっと力不足かな。あのまま引っ張っても抑えきれる雰囲気はなかった」と話したが、川村コーチは、「(四回裏に)もしチャンスが回ってきていなかったら、次の回も行かせました」と言った。

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