リオ五輪出場枠に異議 朴仁妃の“問題発言”が及ぼす重大影響
【全英リコー女子オープン】(ターンベリー・エイルサコース=パー72)
世界ランク首位に立つ朴仁妃(27)の発言が波紋を呼んでいる。
大会前日の29日、朴は会場で、リオ五輪で112年ぶりに正式種目として復活するゴルフの出場枠(韓国4人)について、「世界ランク50位以内に入っている選手は出場できるようにするべきだ」と、異議を唱えた。
発言の背景には、韓国選手の強さがあるとみられている。現在、世界ランク50位以内の韓国人プロは20人と、14人の米国人プロを抑えトップ。ちなみに日本人選手は39位の大山志保(38)1人だけ。メジャー勝者もいつも韓国人プロで、今年は朴が6月の全米女子プロ選手権でメジャー6勝目を挙げ、7月の全米女子オープンではチョン・インジ(20)が初出場初優勝を飾った。そして今大会も、昨年のメジャー、エビアンで勝っているキム・ヒョージュ(20)が初日7アンダーで単独トップに立っている。しかもトップ10に4人の韓国人選手が名前を連ねている。
五輪の出場カテゴリーを決めた国際ゴルフ連盟本部がある英国で「強い韓国人プロをもっと出場させろ」と迫った感じだ。それだけ韓国人プロ抜きでは語れないほど、女子ゴルフでは発言力が増しているという事情もある。