リオも惨敗必至 日本男子マラソンが“純潔主義”と決別する日

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■韓国ではケニア選手が帰化申請中

 12年ロンドン五輪陸上ではハンマー投げの室伏広治の銅1つ。男子マラソンは中本健太郎の6位入賞がやっとだった(他の入賞は男子4×100メートルリレーの4位だけ)。

「陸連はかなり危機感を持っている」と、ある陸上関係者がこう続ける。

「最大で1人350万円だった強化費が、13年からゴールドアスリート(今年度4人)には1人につき年間1000万円、シルバーアスリート(同12人)には500万円が支給されるようになった。U-23やU-19、東京五輪ダイヤモンドアスリートなどの強化にも金はかかる。政府の東京五輪のメダル目標は『金30個で世界3位』。目標達成のために文科省は昨年、27年度予算の概算要求で五輪の選手強化などに前年度比で2倍を超える計540億円を求めた。陸上は世界とのレベル差が大きく、入賞が確実視される競技さえない。20年の地元五輪まで大金を使い続け、結果が出なければ国民も黙ってはいないでしょう」

 だから陸上界からは、「東京五輪でメダルを取るには、マラソンもアフリカ選手をスカウトしてくるしかないな」というジョークも聞こえてくるのだが、実は韓国ではリオ五輪に向けてすでに実践している。韓国事情に詳しいジャーナリストの太刀川正樹氏が言う。

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