U18スタメン復帰も快音なし 米スカウトは清宮をどう見たか
そして、日本人メジャーリーガーが所属する球団のスカウトはこう言った。
「将来、メジャーに行くなら何が必要か? 走攻守で鍛える部分はあるだろう。ただ、国際大会で良い投手と対戦することで、良い投手の投げ方やテンポはどうなのかを知ることができるだけでも財産になる。一打席一打席を大事にしてほしい」
前夜、焼き肉を囲んで結束を高めた日本代表は3日、メジャーにドラフトされた選手が何人もいるカナダに5対2で快勝。左膝違和感から2試合ぶりに4番指名打者でスタメン復帰した清宮は3打数無安打、2三振。七回、四球を選んだところで代走を送られベンチに下がった。
カナダの4番で今年マーリンズからドラフト1位指名されたジョシュ・ネイラーは清宮の印象を聞かれたものの、敗戦直後とあってさすがに言葉少な。
「開会式で一緒に記念撮影をした大きい選手かい? まあまあの選手じゃないかな」とだけ話し、球場を後にした。
試合後、報道陣に囲まれた清宮本人は「期待も含めて4番に座らせていただいて次はどうかわからないが、任されたところでしっかり良い仕事ができれば」と、元気がなかった。
6日に行われる決勝に日本が出場した場合、テレビ朝日が地上波中継することが決まったが、清宮のバットからはたして快音は聞かれるのかどうか。なにしろ、まだ高校1年生。メジャースカウトの辛辣な評価を覆せるかどうかは今後にかかっている。