吉田沙保里にスタミナ不安 史上3人目五輪4連覇に“黄信号”
霊長類最強の女に不安説がささやかれ始めた。
9日(日本時間10日)のレスリング世界選手権女子53キロ級を制し、五輪と合わせて16連覇を達成した吉田沙保里(32)。日本レスリング協会の規定でメダルを獲得した選手は、今年12月の全日本選手権に出場すれば来年のリオ五輪代表に内定する。吉田は48キロ級で3連覇した登坂絵莉(22)、58キロ級の伊調馨(31)、69キロ級3位の土性沙羅(20)とともに、五輪出場をほぼ手中にした。
58キロ級の伊調馨(31)とともに五輪3連覇中の吉田には、4個目の金メダルがかかる。4連覇を達成すれば、陸上円盤投げのアル・オーター、同走り幅跳びのカール・ルイス(ともに米国)に次いで史上3人目の快挙となるが、不安は尽きない。
今回の決勝戦では世界ランキング2位のソフィア・マットソン(25=スウェーデン)に苦戦。相手の徹底研究もあり、吉田の武器である高速タックルはあっさりとかわされるなど攻撃を封じられた。最後の30秒は息も上がり、相手の攻撃をしのぐのがやっと。スタミナ切れは明らかで試合終了後も表情は歪んだままだった。