球団会長激怒、選手も奮起せず 巨人原監督「解任報道」の波紋
近い関係者によれば、原監督は来季の続投に意欲を見せているという。が、通算12年目の長期政権による弊害を指摘する声が球団内に少なくないのも事実。指揮官が笛吹けどナインは踊らない。昨27日のヤクルト戦がそれを象徴していた。
初戦に勝利し、1ゲーム差に迫った天王山2戦目を1-2で競り負け、ついにヤクルトにマジック3の点灯を許した。原監督は「2点目が遠かった」とガックリだが、解任報道でナインが奮起すると思ったら、ある主力選手は試合前にこう漏らした。
「ボクたちは全員優勝を目指して一生懸命やっている。監督の進退の報道が出たところでそれは変わらない。みんな監督のために戦っているわけではないんで」
今季から「強い決意を持って」と一塁へコンバートした阿部を開幕7試合目で捕手に戻すなど、原監督の一貫しない用兵、采配に選手の気持ちが離れ始めているのだ。
「仮にV逸でも70%程度とみられていた続投確率は、今回の解任報道で0%へ。絶望的となった逆転優勝を果たしたとしても、100%から30%程度に急落したといえる。江川と同時に、川相ヘッドコーチの内部昇格の可能性も浮上。いずれにせよ、誰かを挟み、松井秀喜や高橋由伸打撃兼任コーチといった若い世代の監督候補へつなぐことになるでしょう」(前出の球界関係者)
風を読み間違えてV逸も目前。原監督は今季限りでユニホームを脱ぐ可能性が高まった。