球団会長激怒、選手も奮起せず 巨人原監督「解任報道」の波紋
「策士、策に溺れるというか、かえって逆効果ですよ」
巨人の球団関係者はこう漏らした。26日から首位ヤクルトと天王山2連戦を戦うその日、某スポーツ紙が「原監督V逸なら解任も」と1面でデカデカとブチ上げてきたからだ。
2年契約2年目の原辰徳監督(57)は「新成」を掲げ、リーグ4連覇を目指したものの苦戦を強いられた。巨大戦力を抱えながら、打線が貧打にあえぐ体たらく。優勝を逃すようなら進退問題に発展して当然だ。先日、白石オーナーが「それは(結果を)見てからの話。全幅の信頼を置いてやってもらっている。試合が終わるまでは」と球団のスタンスをハッキリ示したにもかかわらず、シーズン終了を待たずしてこのような話が出たのはなぜか。ある球界関係者がこう言う。
「原監督がいまだに正式な続投要請を受けていないため、監督とつながりが深いスポーツ紙が気持ちを代弁したともっぱら。3位でV逸した11年でさえ、9月13日までには要請を受けていた。それなのに今回は球団から何のアクションもないことに、原監督が苛立っているのは確かだろう。しかし、退任や勇退ではなく、『解任』とは穏やかじゃない。これは球団主導の『クビ』を意味し、契約が切れる原監督には当てはまらない言葉。退任が妥当なのに、あえて解任としたところに、原監督の球団への強い不満が表れているとみて間違いない」