「国内試合数増やすべき」 男子プロゴルフに“底上げ策”提言
現在国内の男子ツアーは年間24試合にとどまり、82年のピーク時の46試合はもちろん、女子ツアーの37試合にも遠く及ばない。
欧米ツアーに比べてコース難易度が低いとはいえ、戦う場がなければ技術はもちろん、メンタルのレベルアップもできない。私が専門であるメンタルトレーニングの指導だけではどうしても限界がある。そのためには、国内ツアーを充実させなければならないと常々思っている。女子ツアー並みの年間37試合に近づけることが急務である。
そこで一つ提案したい。テニスのウィンブルドンをはじめとする4大大会では長年にわたり、男女とも賞金は同額である。現在、男子ツアー優勝賞金の多くは2000万円から4000万円だが、現状を考えるなら、女子の賞金額(2000万円以下が主流)まで下げたらどうか。
09年にレギュラーツアーに復帰した関西オープンの優勝賞金は女子ツアー並みの1400万円。昨年から始まったダンロップ・スリクソン福島オープンは1000万円だ。これらと同規模のトーナメントに協力してくれるスポンサーを見つけることだ。国内の試合数を増やさない限り、第2、第3の松山英樹は出てこない。