HSBC辞退の池田勇太に「日本プロのイメージ損ねる」と苦言
池田は09年からHSBCに4回出場している。予選落ちのない大会で09年51位、10年30位、11年29位、12年72位と成績はさっぱり。だから「わざわざ出かけても意味がない」と、ハナからあきらめているのかもしれない。
評論家の宮崎紘一氏がこう言う。
「プロゴルファーの世界はボーダーレスの時代に突入しており、プロなら出場できる試合であればどこへでも出ていくべきなのです。日本人プロが海外の試合で好成績を残せば注目も集まり、日本のゴルフ界の発展にもつながります。それを選手会長という立場にありながらあっさり辞退するのですから、あきれてしまいます。勝負の世界に生きているのなら、よりレベルの高い舞台で戦いたいというのが本来あるべき姿でしょう。出場できることを光栄に思わないといけない。出場枠を取ってくれた主催者にも失礼だし、プロとしての自覚が足りない。このままだと日本人プロ全体のイメージが悪くなる。賞金ランクトップの金が不在の間に、レベルの低い国内ツアーで賞金を稼ぎ、少しでも差を縮めておくつもりではと、勘ぐられても仕方ありません」
日刊ゲンダイは池田の所属事務所に「HSBC欠場の理由」を問い合わせたが、期限までに回答はなかった。
いずれにしろ、日本ツアーにどっぷり漬かっているようでは「つまらないヤツ」と見られ、ファンにも見捨てられる。