巨人ドラ1右腕・桜井の母語る「天才児秘話」と「ベンツ事件」
兵庫県明石市出身の忠俊さん、幸子さんは共に学生時代はテニスに打ち込んだ。忠俊さんは高校時代に県で3位に入った腕前。当然、俊貴にもテニスをやって欲しかった。
「今でも夫婦の趣味としてテニスをやっているんですが、2歳の時にコートに連れて行ったら、ラケットを振り回して普通に打ち返してきたんです」(幸子さん)
“天才2歳児”を目撃した大人たちはビックリ仰天。テニスを続けていたら錦織圭のようになっていたかもしれない。だが、肝心の本人が興味を示さなかった。「それより丸い物を投げることが好きだった」と言う幸子さんが頭を抱えた“事件”が俊貴が3歳の時、公園で起きた。
幸子さんが続ける。
「誰もいないのを確かめて石を投げたんです。3歳児ですから、その辺にしか投げられないと思ったら、想定外というか、ありえないくらいグングン伸びて、公園の敷地をはるかに越えた先にある駐車場にあったベンツを直撃。屋根がベッコリとなってしまったんです。持ち主が知り合いだったので『いいよ』と言われたんですけど『弁償します』って。そうしたら全塗装で10万円。距離は30~40メートルほど? 大人の飛距離だと思ったので、それくらいでしょうか」