巨人ドラ1右腕・桜井の母語る「天才児秘話」と「ベンツ事件」
鉄砲肩は幼稚園のボール投げ測定でも発揮された。庭から飛び出してしまい、距離が測れなかったという。頭一つ、二つ大きかった体格を生かし、走っても常に1番。運動神経は抜群だった。
文武両道だ。姉の彩さん(28)が中3の時、高校受験のために通っていた学習塾に小3で入った。中3まで通い、中学時代の成績は学年で30番以内をキープ。得意なのは社会。暗記力も抜群だったという。兵庫の進学校・県立北須磨高では3年夏に強豪校の育英を4安打完封。「公立の星」として一躍有名になった。それでも同高の徳山範夫監督(51)は、「うちは野球だけの学校ではないのですが、その中でも桜井は勉強も頑張っていて、立命館(大学)には一般入試で合格する学力がありました」と証言する。
現在は神戸市内の3LDKのマンションに父、母、姉の3人で暮らしている。
▽さくらい・としき 1993年10月21日、兵庫・神戸市出身。多聞東小4年から多聞東少年団野球で野球を始めて投手。多聞東中まで軟式。北須磨高では2年からエース。同年夏の兵庫大会5回戦が最高成績。立命大では1年秋から登板。2年春からエース。リーグ戦通算27勝8敗、防御率1.10。昨年U21日本代表入り。13日からの明治神宮大会に出場する。50メートル6秒4、遠投90メートル。181センチ、82キロ。右投げ右打ち。