地味な“目玉”が予選落ち…大物プロが日本にソッポ向く理由

公開日: 更新日:

【ダンロップフェニックス】

 大会の“目玉”がまさか……、である。

 日本ツアー初参戦の招待選手J・ウォーカー(36)が、通算5オーバー66位タイで予選落ち。米ツアー5勝、世界ランク22位のウォーカーの出場が発表されたのは大会直前の16日(月)だった。一体、どんないきさつがあったのか。関係者が舞台裏を明かす。

「当初は米ツアー3勝のB・ホーシェル(28)が来日する予定でしたが、背中痛で欠場することになり、あわてて代役を探し、やっとウォーカーの了解を取り付けたというのが真相です」

 しかし、ウォーカーにしても、ホーシェルにしても日本ではなじみが薄く、地味だ。

「ホーシェルの出場が正式に決まったのも、出場選手を発表する10月ギリギリでした。最近は大会担当者が全英オープン会場(7月)で片っ端から声を掛けて出場打診しているのですが、なかなか色よい返事をもらえず、苦戦しています。A・スコット(35)とB・ワトソン(37)が2年連続で日本ツアーに出場したのも、契約企業が選手を自由に使える『サービスデー』があったから。アピアランスフィは2000万円といわれていますが、最近の円安もあってなかなかその金額では大物は呼べません。しかも、米ツアーの新シーズンが10月スタートになったことで日程調整が難しくなったのも、トッププロが出場を渋るようになった原因です」(前出の関係者)

 昔はJ・ニクラス、S・バレステロス、T・ワトソン、T・ウッズ、S・ガルシアと“超”が付くトッププロが出場して、大会は盛り上がった。しかし、今年は地味なプロであり、しかも予選落ち。主催者もムダなカネを使ったものである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”