「当時の力士たちは優れた身体能力を持ち、肉体面でもバランスが良かった。アンコ形でも、脂肪の下は筋肉の塊という力士がほとんどだった。でも、現在は運動神経の良い子ほど、野球やサッカーなど他競技に流れてしまう。その結果、角界入りするのはただの巨漢ばかり。入門者も減っているので、新弟子検査で身長が足りなくても、背伸びすれば合格にしてしまう。親方衆も地道に鍛えるより、体を大きくすることばかりを優先。初場所の幕内力士平均体重は過去最重量の163.9キロです。太り過ぎて四股でロクに足が上がらず、しかも20回もやれば息絶え絶えになる力士すらいる」
彼らには年4場所くらいが、ちょうどいいのかもしれない。