惚れた巨人も戦々恐々 創価大・田中“強奪”をメジャー計画
さらに続けた。
「当時、大谷のいた花巻東が出場するセンバツ甲子園前、調整のために龍谷大平安と練習試合をやった。京都の山奥にある平安のグラウンドまで、大谷見たさにメジャーのスカウトが押し寄せた。あの時は日本のスカウトがザワつきましたね。今回の田中も大谷同様の本気度のようだから、警戒を強めているんです」
■日本は“紳士協定”だけが頼り
日米間のスカウティングのルールは明文化されていない。日本のスカウトには禁止されている選手本人への接触や条件交渉を行ったとしても、罰則はない。基本的に双方の事情に配慮するという“紳士協定”だけが頼りなのだ。
こんな話がある。現在は球界を代表する打者に成長したある選手が高校生の時、極秘接触してきたメジャー球団があったという。高校側に条件提示したというその金額は破格なものだった。
「まずは『監督さんも必要でしょう』と米国への航空券2往復のファーストクラスを保証するという話に始まって、契約金は3億~4億円で年俸は5000万円を約束すると提示されて、ひっくり返りそうになりました」(強豪校のある監督)