前任者と対照的 DeNAラミ監督コミュニケーション変幻自在

公開日: 更新日:

「ラミレス監督は山口と一緒にプレーした経験があり、潜在能力の高さを認めている。一方で、メンタル面の弱さが大成を阻んできた側面もある。昨秋キャンプで山口と積極的にコミュニケーションを図った指揮官は、山口をキャプテンに指名、それどころか早々に開幕投手に指名した。そうすることで奮起を促し、持っている能力を引き出そうとしているのです」(チーム関係者)

 中畑前監督は、「元気を出せ、覇気を出せ」と直接的な言葉で選手を鼓舞し、例外なくそれを表に出すことを求めた。13年には「チンタラやってるようにしか見えない。キャプテンが重荷なら、肩書を外したほうがいい」と言って、主将の石川を二軍降格させたこともあったが、新監督はアプローチを変えている。

 上からやらせるのではなく、選手が自らその気になる方法を選択。貴重な先発となる助っ人モスコーソに対してはオフにわざわざマイアミの自宅を訪問して激励すると、助っ人右腕はこれに応えるように、この日は昨年よりも5キロ減でキャンプインし、ブルペンで早速60球を投げ込んだ。

 この日、巨人のスコアラーが4人もDeNAキャンプを視察。「一番、チームが変わる可能性がある」と警戒したが、ライバル球団は早くも万年Bクラス球団の変貌を注視し始めている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ