食品に含まれる「見えない糖質」に気をつけろ…糖尿病や肥満の原因に

公開日: 更新日:

 気温がぐんぐん上昇し、体のシルエットが気になる季節がやってきた。薄着に備えダイエットを始めた人もいるのではないか。なかには「日頃から糖質の多いごはんやパン、麺類を減らし、甘いものも食べてないのに太っている」と不思議に思っている人もいるだろう。そんな人は食品に含まれる“隠れ糖質”を気づかずに大量に取っているかもしれない。弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長に聞いた。

「一般的な食品のなかには隠れている、見えない糖質が含まれている場合があります。さまざまな種類がありますが、そのひとつに『異性化液糖(ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖)』があります」

 砂糖はサトウキビやてんさいから作られるが、異性化糖はトウモロコシやサツマイモ、ジャガイモなどのデンプンから作られる。

 異性化液糖は、ブドウ糖と果糖が混合した液状の糖のこと。植物が光合成によって作り出すデンプンは単糖であるブドウ糖が多数結合した構造を持つ。加水分解酵素、糖化酵素を作用させるとブドウ糖ができる。これに異性化酵素(グルコースイソメラーゼ=土壌中から発見された有用微生物が生産する酵素)を作用させることで、その一部がより甘味度の高い果糖に変化する。1960年代に日本人が開発した技術だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希「負傷者リスト入り」待ったなし…中5日登板やはり大失敗、投手コーチとの関係も微妙

  2. 2

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  3. 3

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  4. 4

    早期・希望退職の募集人員は前年の3倍に急増…人材不足というけれど、余剰人員の肩叩きが始まっている

  5. 5

    河合優実「あんぱん」でも“主役食い”!《リアル北島マヤ》《令和の山口百恵》が朝ドラヒロインになる日

  1. 6

    巨人秋広↔ソフトBリチャード電撃トレードの舞台裏…“問題児交換”は巨人側から提案か

  2. 7

    TBSのGP帯連ドラ「キャスター」永野芽郁と「イグナイト」三山凌輝に“同時スキャンダル”の余波

  3. 8

    キンプリが「ディズニー公認の王子様」に大抜擢…分裂後も好調の理由は“完璧なシロ”だから 

  4. 9

    永野芽郁&田中圭「終わりなき不倫騒動」で小栗旬社長の限界も露呈…自ら女性スキャンダルの過去

  5. 10

    低迷する「べらぼう」は大河歴代ワースト圏内…日曜劇場「キャスター」失速でも数字が伸びないワケ