宮間まで衰えはっきり…なでしこ「リオ五輪」へ大ピンチ
なでしこが、女子サッカー・リオ五輪アジア最終予選の初戦でオーストラリアに完敗した。
今予選は6カ国が「出場枠2」を争う図式。世界ランキングでアジア最上位・4位の日本だが、いきなり出はなをくじかれた格好である。
前半40分までに2失点を食らい、それでも前半終了間際にFW大儀見優希(28)が1点を返したが、後半33分に追加点を奪われ、この時点で完全に勝負あった。サッカージャーナリストの六川亨氏が「攻守ともに、なでしこらしさが感じられなかった」と、こう続ける。
「なでしこの良さは、長短のパスをつないでボール支配率を高めて試合の主導権を握るところ。しかし、この日は選手同士の距離感が遠く、攻守のバランスも悪かった。中でも目に付いたのがMF宮間あや(31)、MF阪口夢穂(28)のボランチコンビのデキが悪く、これが敗因のひとつとなりました。昨年12月に引退した澤穂希氏が放送テレビ局の特別ゲストに招かれていたが、37歳と年齢的な衰えもあって昨年12月の引退もやむなしではあるものの、その澤氏待望論が湧き起こっても不思議ではないほど、宮間と阪口の調子は悪かった」