鈴木良平
著者のコラム一覧
鈴木良平サッカー解説者

1949年6月12日生まれ。東京都世田谷区出身。東海大卒業後の73年、ドイツの名門ボルシアMGにコーチ留学。名将バイスバイラーの薫陶を受け、最上級ライセンスのS級ライセンスを日本人として初取得。84-85年シーズンのドイツ1部ビーレフェルトのヘッドコーチ兼ユース監督。なでしこジャパン初代専任監督。98年福岡ヘッドコーチ。

初代なでしこ監督 「佐々木監督の手法では世代交代進まない」

公開日: 更新日:

 なでしこジャパンが東アジア杯を1勝2敗で終えて北朝鮮、韓国に次いで3位というのは、先のカナダW杯準優勝メンバーが6人しかいなかったとはいえ、決して満足のいく結果とは言えない。

 しかし、来年2~3月のリオ五輪アジア最終予選などを見据え、それなりの収穫もあった。勝利した3戦目・中国戦でゴールを決めたMF横山久美(21=長野)、MF杉田亜未(23=伊賀)以外にFW田中美南(21=日テレ)、MF柴田華絵(23=浦和)、MF京川舞(21=神戸)は「なでしこの主力を脅かす存在になり得るのでは」と期待を抱かせてくれた。

 ここ数年来、なでしこは「世代交代」がキーワードとなっている。

 しかし、2011年ドイツW杯優勝、12年ロンドン五輪、カナダW杯準優勝メンバーの顔触れは代わり映えしなかった。東アジア杯に出場した若手、中堅と代表主軸組に実力差があるのも事実だが、佐々木則夫監督が世代交代に失敗したのは「計画性の欠如」が原因だろう。

 ロンドン五輪後、佐々木監督は50、60人の若手や中堅を代表合宿などに招集し、積極的に世代交代を推し進めることを表明した。だが、試合での使い方を間違えた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  2. 2
    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

  3. 3
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 4
    芸能事務所の社長には「三浦友和のNGみたいな子はいらないのよ」と言われた

    芸能事務所の社長には「三浦友和のNGみたいな子はいらないのよ」と言われた会員限定記事

  5. 5
    巨人・坂本勇人「一塁手で一軍復帰」に現実味…本人、チームともメリット盛りだくさん

    巨人・坂本勇人「一塁手で一軍復帰」に現実味…本人、チームともメリット盛りだくさん

  1. 6
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  2. 7
    女優・沢田雅美さん「渡鬼」降板報道の真相で「本が一冊書けてしまうかな(笑)」

    女優・沢田雅美さん「渡鬼」降板報道の真相で「本が一冊書けてしまうかな(笑)」

  3. 8
    “もうひとつの首都決戦”都議補選「自民」は負け越し必至…「都ファ」は4候補が全員討ち死に危機

    “もうひとつの首都決戦”都議補選「自民」は負け越し必至…「都ファ」は4候補が全員討ち死に危機

  4. 9
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  5. 10
    ヒデとロザンナ(6)8歳年上の東洋人にロザンナは「やばい、運命の人だわ」と直感し…

    ヒデとロザンナ(6)8歳年上の東洋人にロザンナは「やばい、運命の人だわ」と直感し…会員限定記事