昨季首位打者なのに ヤクルト川端は今も「二軍落ち」恐怖

公開日: 更新日:

 危機感を抱く理由があります。今は三塁を守る川端選手がスタメン遊撃に定着したのは11年のシーズン。レギュラー争いは、別の先輩選手がリードしていました。開幕戦のスタメンに名を連ねたのは、その先輩選手。が、その試合で相手投手から死球を受けて骨折し、2戦目から代役に入った川端選手がそのままレギュラーの座を手中に収めたのです。13年には自身が開幕直後に左足首の手術を受けた経験もあり、一寸先は闇というのを実体験として知っているのです。

 だから、首位打者を取っても、彼には「現状維持」という気持ちはありません。今季のテーマを聞くと、「右方向に引っ張って強い打球を打つことです」ときっぱり。

「いや、でもピッチャーの立場からすると、いいコースに決まった! タイミングを崩した! というボールを逆方向にコツンと当てられてヒットにされると、ダメージは大きいんやで」と言っても、「でも、そういうヒットが多くて、セコいと思われたらイヤじゃないですか(笑い)」と、冗談めかしながらも「ヒットの質を上げていきたい」と、さらなる高みを目指しています。

 ディフェンディングチャンピオンとして臨む今季。川端選手には「慢心」の心配はなさそうです。

野球評論家)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い